プロとして・・

スポーツ観戦の好きな私は、ここしばらく平昌オリンピックにはまっていました(^^)

今回日本人の活躍は目覚ましく、感動のしびれるシーンもたくさんありましたね。特にスピードスケート500mで小平奈緒選手と韓国のイサンファ選手との対決は注目していましたが、レース後にイサンファ選手に歩み寄る小平選手にぐっときてしまいました。小平選手が有力企業の所属ではなく、相澤病院がサポートしているということも大変驚きですが、自分の夢を追いかけ、実現させるために積み重ねた努力を心から賞賛したいと思います。

以前所属するスタディグループのある先生から「プロスポーツ選手と同じように、我々歯科医師は治療のプロとして努力、練習し続けなければならない！」と叱咤されたことがあります。日常臨床は頭をフル回転して様々なことを診断しながら、根拠に基づいた処置を行う必要がありますが、それに技術が伴わないと治療ではなく傷害になってしまいます。

マイクロスコープ（歯科用顕微鏡）を用いるとあまりに見え過ぎるため、今まで手探りでやっていた処置が、実は技術が足りていなかったことに気づき愕然としてしまいます。マイクロスコープを使用すると、処置時間は倍近くかかってしまいますが、日々鍛錬を重ね確実で安心の治療結果を目指したいと思います(^^)

 
さてこころ歯クリニックでは小児の口腔育成にも力を入れています。最近は歯ならびだけでなくお口のしまりや姿勢の悪いお子様が増えています。これは食生活だけでなく日常的な習癖の影響が多分にあると言われています。口呼吸や嚥下異常は歯ならびだけでなく、全身的にも集中力の欠如や病原菌への抵抗力の低下をもたらします。正しい呼吸、嚥下は正常な発育を助け、自然と歯ならびも整ってくることが多く見られます。

当院では悪習癖を改善するためのお口の筋力トレーニングを指導しており、それでも足りなければ成長を助けるための矯正装置をご提案しています。小中学生ではまだまだ顎骨は成長しますから、この時期にしかできない治療を大切にして欲しいと思います。トレーニングはすぐに劇的な効果がある訳ではありませんが、数ヶ月〜数年で比較するとその効果はしっかり現れます。

継続するにはご家族のご理解とご協力も必要ですが、未来あるお子様のために取り組んでみませんか。