インプラント治療の失敗

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インプラント治療の失敗

コラム

2019/06/01 インプラント治療の失敗

5月は新元号が始まって早々の大型連休で皆様には大変ご迷惑をおかけしました。普段から学会や公務での出張も多く、休診の多いクリニックで申し訳ありません^^;

今回の休みを利用し、待合室の床のペンキ塗りをしてみました。自然素材のペンキを遠方で見つけて塗り始めたのはいいのですが一缶では足りず、買い足しに行くのにさらに半日費やし、結局丸3日ほどかかってしまいました。。隅々までしっかり養生をし、完璧な仕事をしています(^^) 常日頃からこのクラフトマンシップをもって診療にあたっていますからこの仕上がりをみたら、安心して受診して下さい^^;

 

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今月はインプラント治療の失敗についてご説明します。インプラント治療は他の歯科治療に比べて非常に成功率が高い治療ですが、医療において100%の成功率はあり得ません。

一般的に最も多い問題は、インプラント体を埋入し待機期間を経ても、骨に結合していない場合です。インプラントが骨に結合するかどうかは予め検査で見出すことができず、問題が起こった場合には再治療となり、治療期間が長くなってしまうことは止むを得ないところです。一旦骨に結合した後は上部の歯に破折などの問題がおこったり、インプラント周囲炎というインプラントの歯周病となる場合があります。割合は非常に少なくても、一定数生じることです。その他一番問題となるのは神経損傷ですが、これは歯科医の診断力や技術力に大きく関係します。安全な手術を行うにはサージカルガイドを使用する必要があることは以前も書いた通りです。

 

問題なく治療が終わったとしても、インプラント周囲炎予防には定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。インプラントは天然歯に比べて防御機構がき弱なため、周囲炎が起こるとあっという間に周囲の骨が破壊されてしまいます。そのため治療に際して、インプラント周囲にしっかりと厚みのある健康な歯肉を移植するなどの配慮が必要です。インプラント周囲を汚れが付着しにくく、ブラッシングしやすい環境に整えておくことで周囲炎の発症率はぐっと下がります。

 

歯科治療全般で注意することですが、噛み合わせが悪いとせっかく治療したにも関わらず、かえって不具合を生じる原因となります。噛み合わせは長期的に変化するものですから、定期的なチェックが不可欠です。
お口の中は熱いものや冷たいものの温度差も大きく、咀嚼する度に数十kgの負荷がかかる非常に過酷な環境にあります。大切なことは、問題がおこりうる可能性をしっかりとご理解の上、何か問題が起こってもきちんと対応できる歯科医院で処置をすることだと思います。
 

 

 

こころ歯クリニック

電話番号 086-206-1621
住所 〒709-0856 岡山市東区瀬戸町下188−1
院長 長島 義之
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