小学生のマスク使用について

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小学生のマスク使用について

コラム

2021/10/01 小学生のマスク使用について

 最近娘の小学校行事は何かと縮少か中止になっています。今月の校外学習はそのまま行われるようで、ありがたく思います。昨年の運動会は朝一番に出番があっただけであっという間に終わってしまいました(^^; 父兄も自分の子供の学年以外は観覧しないようにということでしたから、閑散とした盛り上がらない運動会でした。今年もあまり期待できそうにありません・・・

 

 幼児期、小児期のお子様にとって呼吸は非常に重要です。マスクをしていると呼吸量が20〜40%程度減少します。酸素不足も問題ですがマスクのため口呼吸となっている場合が多く、口呼吸は口腔育成においても非常に有害です。口腔育成は小学校3〜4年生くらいまでに対応しないと歯並びの改善は難しくなります。また感染予防からも口呼吸を鼻呼吸に変えるトレーニングをしただけでインフルエンザにかかるお子様が40%から5%に減少したという報告もあります。鼻の中は吸気を適度に加湿することでウイルスの増殖を防ぎ、それ以上体に侵入することを防ぐ優れた器官なのです。

 

 日本小児科学会は特に2歳未満のお子様にマスクは不要、むしろ危険!と啓発しています。十分な呼吸ができず低酸素状態になったり、乳幼児突然死症候群や暑さへの懸念もあります。また同学会のレポートから、少し古いデータですが日本におけるクラスターの発生件数は、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室によると昨年7月から10月21日までの時点で1352カ所に上る一方で、昨年9月までの学校現場でのクラスター発生件数は累積で小学校3件、中学校5件、高等学校で10件、特別支援学校で0件と報告されており、全体から見るとほとんどないと言ってもいいと思います。また感染経路においても、小学生では家族内感染が75%に対し学校内感染が2%であり、学校の中での感染というよりも、家庭から学校に持ち込まれたケースが圧倒的に多いと言われています。さらに2021年9月22日現在の19歳以下の新型コロナ陽性者数は255468名で、重症者は0名です(死亡者2名)

 

 私は偏った情報から不安に駆られて、必要以上に子供達から学校行事を奪うことや、過剰な対策のために健康な発育が阻害されることに疑問を感じています。マスクや過剰な手指消毒は為害作用があります。小学生に本当にマスクが必要なのでしょうか。水泳の授業を制限する意味が何かあるのでしょうか。楽しい給食の時間を前を向いて黙食で過ごすことが子供達のためになるのでしょうか。遠足や運動会での景色やお弁当の味、発表会の思い出などこの時期に人間らしい成長を遂げるためにもっと大事なことに目を向けて欲しいと思います。

数字ばかりになって申し訳ありませんが、簡単に調べられますから、少し考えてみてもらえれば幸いです。

 

 

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