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もう外しませんか

コラム

2023/05/01 もう外しませんか

 我が家の三女が小学校入学の少し前、新型コロナウイルスによるプランデミックが始まりました。そのため彼女の小学校生活はマスクと自粛で、まともな学校行事はほとんど開催されず、給食中はおしゃべりすると注意される、それしか知らない子供たちにはそれが当たり前となってしまいました。
今年の3月からマスクの着用は個人の判断となりましたが、もうマスクを外してもいいよ、と言われても大人以上に周りの目を気にしたり、恥ずかしい、怖いと感じる子供たちも少なくないのではないでしょうか。

 

 以前にもこちらに書いたことがありますが、幼児期、小児期のお子様にとって呼吸は非常に重要です。
マスクをしていると呼吸量が20〜40%程度減少します。酸素不足も問題ですがマスクのため口呼吸となっている場合が多く、口呼吸は口腔育成においても非常に有害です。口腔育成は小学校3〜4年生くらいまでに対応しないと歯並びの改善は難しくなります。また感染予防からも口呼吸を鼻呼吸に変えるトレーニングをしただけでインフルエンザにかかる子供が40%から5%に減少したという報告もあります。鼻の中は吸気を適度に加湿することでウイルスの増殖を防ぎ、それ以上体に侵入することを防ぐ優れた器官なのです。

 

 小児への長期マスク使用に関する研究はほとんどありませんが、2021年ドイツの20353人を対象にした研究によるとイライラ(60%)、頭痛(53%)、集中力の低下(50%)をはじめ幸福感の低下、学校・幼稚園への行き渋り、倦怠感、学習障害などが報告されています。またマスクをしていれば自分の表情や感情が分かりにくいので、社会不安症と言われているような人にとってマスク依存を引き起こし、一時的な安心が得られるマスク依存を続けることによって引きこもりに陥ってしまう危険性があることも報告されています。

 

 そもそもマスクの感染予防効果は科学的に証明されていません。マスクは咳やくしゃみなどを他人に飛散させないエチケットのために使用するものです。もしマスクやワクチンに感染予防効果があるのであれば、日本が世界一の感染者数となるはずもありません。またマスク自体が細菌の温床であることにご注意下さい。

 

 常時マスクを使用することは子供の心と身体の発達に悪影響があります。大人がマスクを着ける着けないは個人の判断でお互いに尊重し合えばいいと思いますが、今までマスク生活を強いられてきた子供たちにとってマスクのない当たり前の生活にはまだまだハードルが高いと感じます。
現在新型コロナは重症化率も致死率もインフルエンザを下回っています(60歳未満の重症化率0.01%、致死率0.004%)。ウイルス感染はゼロにはなりません。子供たちの心と身体の成長と健康のため、大人が状況を正しく見極め、勇気と責任を持って子供たちの未来を守りましょう。

 

参考:全国有志医師の会

 

 

 

 

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