節分の真実！？

　2015年4月から欠かさず毎月一日に発行してきたこころ葉ですが、今回初めて締め切りを過ぎてしまいました・・実は優先すべきことがあってその準備に追われていたところに、家内が足をケガして動けなくなってしまいました。まだ手のかかる三女の世話と家事全般に奮闘しながら、全速力で走り抜けた感覚です。。

　当院のスタッフは全員子育て真っ盛りで、家庭の役割に加えて仕事に全力で取り組んでくれています。両立が大変なことは分かっているつもりでしたが、自分の事以外に人のために時間を費やすには、喜びもなければ続けていけないと思います。家族からちょっとした感謝の言葉や態度を受ければ、家事も楽しいものです。仕事においても同様で、できるだけその様にしていきたいと思い直しました(^^;

　さて２月は節分ですが、言い伝えや昔話には反対の意味が含まれているものも少なくありません。節分に関してもある地方では「鬼は内、福は外」というところもあるそうです。その説によると何千年もの大昔、厳正司直で悪を一切許容しなかった正しい神様が人民を教育、支配していましたが、あまりの厳しさに人間は耐えきれなくなり、少しずつ悪の心や自分本位な欲望を持つようになった結果、皆でおしはかりその神様を押し込めてしまったそうです。その神様が二度と出てこないように「炒り豆の花が咲くまで出てくるな」と、つまり一生出てくるなと豆を投げつけたのが豆まきの起源だということで、なんと鬼だと思って忌み嫌っていたものが実は正しい神様であったということです。この時人民を先導して神様を追放したのが天若彦尊で、これがあまのじゃくの語源であり、追放したのは東北の方向、艮（うしとら）で、鬼門を恐れるのもここに端を発しているそうです。

　このようにおとぎ話や神話の類いでなく近代史や国際情勢においても、一国や一部の人の都合のいいように歴史や事実を改竄され、いつの間にかそれが真実のように認識されていることは少なくありません。また時期や立場が換わればものの見方も変わってきます。新型コロナウイルス感染症においても、報道だけを鵜呑みにすることなく、多面的、客観的に考えることが大切で、陽性者数にとらわれず様々な検証が必要だと思います。