大きな輪が広がる地域医療

いつも憂鬱になる子供たちの夏休みがやっと終わります。しかしここ数年上の子は夏休みらしい休みもなく、ほぼ毎日通学しています。なかなか家族の予定も合わず、ゆっくり家族で出かけることもめっきり少なくなりました・・子供の成長は嬉しくもあり、さみしいものですね(^^;

 
さてお知らせですが、現在こころ歯クリニックの歯科衛生士が２名妊娠しており、もうすぐ産休、育休に入る予定です。段々お腹が大きくなり仕事もしんどそうですが、働く女性は本当にいろいろ大変だと思います。出産時にはゆっくり家庭に専念して、落ち着いたらまた元気に復帰してもらいたいと思います。とはいえクリニックとしては優秀な人材が２人もいなくなるのは大変な痛手です。妊娠初期に体調不良で休んでいた頃は、あまりにもお待たせしたことでお叱りを受けることもありました。そうでなくても普段からお待たせすることが多く、申し訳ないところですが、当院の診療スタイルではある程度ご容赦頂きたいところです(^^;

先日岡山県病院協会の広報誌「病院だより」に「我が病院を語る」という原稿依頼を受けました。依頼があってから書き上げるまでかなり憂鬱で中々進みませんでしたが、いろんなことを振り返るいい機会でもありました。

私が理事長を務める長島病院は、昭和５５年父洋が開業した長島医院が前身となり、昭和57年に現在の南館65床で開院しました。

当時小学生で島根県からこちらに転校してきた私は、この地があまり好きになれず、父にも反抗し、将来医療関係には進みたくないという気持ちでした。しぶしぶ進んだ歯科医師への道でしたが、今では天職だったと父に感謝しています。

父は「人間はまっすぐ本当に一生懸命に人のため、世のためにすることがまた大きな輪が広がっていく」という信念で病院経営にあたっていました。医師になり病院を継ぐはずだった弟は、残念ながら医学部在学中に亡くなってしまいましたが、大きな輪が広がって、多くの方々の助けを受けて、多くの職員のおかげで長島病院も何とか今まで続いています。

父もまたこころ歯クリニック開院の直前に亡くなってしまいましたが、私もまた父や弟の意志を継ぎ、大きな輪が広がっていくような地域医療を目指したいと思いますm(__)m