消費税の功罪

　最近我が家の洗濯機の調子が悪いです・・５〜６年前に一度修理して以来快適に使用していましたが、尋常でない音がしています。それでも脱水手前まではなんとか可能で、たまに最後まで動いてくれます。１０年以上使っていますので、そろそろ限界かなと思っています(^^;

一方で冷蔵庫は２０年以上使っていますが、何ともありません。使い勝手が悪いので、家内は新しいものが欲しいみたいですが、なかなかお高いです。。
結婚当初は家内が学生時代から使用していた小型冷蔵庫でこと足りていました。その後まだ私が大学院生で余裕がない時に、家族が増えて奮発して購入した冷蔵庫です。野菜室、冷凍庫が狭く、私が収めることができない量でも、家内は上手に収めてくれます。娘二人が独立した今では、あまり入らなくてもいいので、もうしばらく壊れないで欲しいですね。。

　かつて無理して購入した冷蔵庫でも、今と比べるとずいぶん安かったと感じます。それだけ物の値段が上昇している中で日本人の所得が30年間変わっていないこと、それ以上に税金や社会保険料の上昇で可処分所得が減っているためだと思います。

　当院は開業数年で消費税の課税事業者となりました。当時は消費税の仕組みがよく分からず、顧問税理士さんの説明が全く腑に落ちませんでした。保険診療以外の売り上げが一千万を超えると課税事業者となることは分かっても、そのうちの利益は関係なく、利益が１０万でも５００万でも同様の扱いであることに納得いかなかったのです。

消費税は利益と非課税仕入にかかるものであり、利益がマイナスでも非課税仕入の多くは人件費であるので、中小企業にとっては非常に負担が重いものです。課税仕入となる非正規雇用を増やすことで節税になるので、結局弱者に負担がかかります。また健康保健医療費は非課税売り上げで、医療機関は材料等の購入には消費税を支払わなければなりませんが、患者さんの支払う価格に転嫁することはできません。

　当院は元々課税事業者であり一旦インボイスの登録をしましたが、疑問を感じて調べてみると絶対に認めることのできないものだと感じ、支払う消費税は変わりませんが、反対の意思表示のため取下げました。消費税は社会保障の財源とはなっていません。本当に社会保障のために必要なら一般会計ではなく特別会計にしなければ目的は果たせません。
インボイスの導入で運送、土木、建築、農業、医療などエッセンシャル産業が猛烈な人出不足になり、そのため給料を上げていかざるを得なくなり、その分価格上昇に繋がっていくと言われています。

と、いう訳で・・当院の自費診療料金もいくばくかの値上げをさせて頂いておりますm(__)m