ご縁に感謝

　先月になってようやく二名の新入社員を迎えることができました。まだまだ不慣れでご心配をお掛けすることもあるかもしれません、予約も入りにくく、皆様にはご不便をお掛けして申し訳ありません。

　私の尊敬する世界的に著名な歯科技工士であり、金属焼付ポーセレンの開発や、ボストン大学客員教授も勤めた桑田正博先生は、ご講演の度に「人は出逢うべき人には必ず出逢う。一瞬遅からず一瞬早からず。」という森信三の言葉をよく引用していました。また「私がこうして歯科について語れるのは、沢山の素晴らしい人との出会いのおかげです。」というお言葉も私の心に残っています。

私自身も大学入学以来、もしかしたらもっと前からの様々なご縁を通じて今の歯科医師としての自分があると思っています。大学卒業時に卒後研修医制度が始まったこと、母校に日本初の口腔インプラント科が開設され、様々な出会いがあったことは、間違いなく私の歯科医師としての礎となっており、感謝に堪えません。

　手前味噌ではありますが、この度の新人二人は経験も豊富で、非常に能力が高いです。すぐに実力を発揮して、皆様の健康回復、維持に貢献できるものと思っています(^^)

歯科医療にはチーム力が必須です、歯科医師一人では何もできません。治療を支えてくれるスタッフ、必要なことを理解した歯科衛生士、技術の高い歯科技工士の協力のもと機能の回復、審美性の創造が可能となります。手塩にかけた従業員が辞めていくのは残念ですが、きっと新たな環境でも実力を発揮して活躍してくれると信じています。そうして節目を迎えた当院にも、ちょうどいい時に素晴らしい出会いがあることで、またさらにレベルアップが出来そうです。ご縁に感謝ですね。

　仕事に限らず何事も変化をしていかないと、物事はよくなっていきません。現状をあまり変えたくないというのは人間の本能なのかもしれませんが、変化がなければ何事も改善することができません。特にピンチの時ほど変化をするチャンスだと思っています。

しかし人間は他人を変えることはできません、変えることができるのは自分の心言行だけです。まずは自分の心を変えて言葉や行動が変わることで、周囲が変わっていくものだと思います。もちろん変化することで、失敗や上手くいかないこともありますが、そうやって少しずつ”人のために動く”努力を積み上げていくことが、仕事の意義の一つではないでしょうか。まさに生活の場というのは鍛錬の場ですね(^^;