あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか

昨年からずっと指折り数えて待ちに待った４月がやっときました。

この４月からこころ歯クリニックに新入社員を迎えます、しかも新卒社会人１年生です。社会人としても歯科衛生士としても一番大切な時期に当院に就職を決めてくれたこと、とてもうれしく感謝をしています。今後の成長が非常に楽しみではありますが、まだまだ至らない点も多々あるかと思います。スタッフ一同で大切に育てていきたいと思いますので、あたたかく見守ってやって下さいませ(^^)

先日国民生活センターから「あなたの歯科インプラントは大丈夫ですかーなくならない歯科インプラントにかかわる相談ー」という注意喚起が発表されました。(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190314_1.html) これを受けてか週刊誌などでは相変わらず歯科医院のバッシング記事、特にインプラント治療に関わるものをよくみかけます(^^; 悲しくも悪意に満ちた取るに足らない記事も多いのですが、中には歯科業界の深刻な問題が示唆されているものもあります。

国民生活センターの注意喚起ではインプラント治療によって危害を生じた相談の概要が報告されており、歯科医師の技量不足、問題を生じた時の対応不備が一番の根源であると思います。一方でインプラント治療は、よく噛めるというアンケート調査も記載されていて、正しく治療を行えば義歯やブリッジよりも満足度は高いという調査結果が示されています。

現在口腔インプラント専門医は標榜、広告することができません。そのためインプラントに関する専門的知識や技能を取得した歯科医師や医療機関を選ぶことが困難であることも問題の一つです。また医科で進められている新専門医制度と同様に、歯科でも日本歯科専門医機構を中心に、客観的評価を踏まえた新しい専門医制度に移行しようとしています。それに基づきここ数年の日本口腔インプラント学会専門医試験では医療安全、医療倫理について特に厳しく審査をしています。

インプラント治療をお考えの際にはしっかりと情報収集をすること、リスクや費用についても納得の上、治療後のメインテナンスの必要性についても理解をしてとりかかることをオススメ致します。不安を感じた時にはセカンドオピニオンも大切だと思います。