私のデジタルデンティストリー

　娘の夏休み真っ只中の我が家ですが、そろそろ口答えの多くなる年頃で、なかなか手をやいています。自分で世話をすると約束したモルモットも放置され、お昼ごろお腹がすいたとピーピー鳴いています。。最近は出かけようと言っても家に居たいばっかりで、遊びに行くのも一苦労です(^^;

　今年から力を入れているデジタルの応用ですが、大体やりたかったことがルーティンにできるようになってきました。当初は私の理解も足りず、頭で考えていたことを、メーカーや技工所にお願いしても、なかなか対応してもらうことができず、デジタルの利点をいまいち活かせないまま思考錯誤していました。

　歯科治療に際して仮歯は非常に重要で、噛み合わせはもちろん、見た目の形態や歯間ブラシなどによる清掃状態などをお口の中でしっかり整えます。しかし通法では最終補綴物（被せ物）を製作すると全く同じものにはならないため、再度調整が必要になります。更に専門的になりますが、CTで顎関節を診断し下顎を適性に移動した位置で噛み合わせをつくること、仮歯で整えた噛み合わせを数ミクロン単位でズレることなく、最終補綴物に置き換えること、インプラントで入れた仮歯の歯肉縁下の形態をそのまま最終補綴物に反映させることなど、今までアナログ的手法でやってきたことを、私が勝手にデジタルで簡単に精密にできると考えていたことは、実はあまり一般的ではなかったようです。

　こういう行き詰まりの経験はよくありますが、あれこれやって悩んでいるうちに他力本願で解決していくことは多々あります(^^)

今回は同じような目標を持つ技工士さんに遭遇し、デジタル的手法で仮歯をそっくりコピーして最終補綴物を作ることに成功しました。数ミクロン単位でコピーができれば、お口の中で整えたことが活かされ、装着時の調整もわずかですみます。実はこの技工士さんは大手技工所の所属で今まで直接のやり取りはなかったものの、以前から担当して頂いていた方でした。営業の方に細かい注文をしていたことを直接お伝えすることで、私の意向を理解して頂き、解決に向かいました。

またこの技工士さんは非常に情熱のある方で、口腔インプラント学会の専門歯科技工士の資格をお持ちで、学会の技工士セッションが盛り上がらないので自分が変えたい、その手伝いをして欲しいと強い願いをお持ちでした。

今回の取り組みが何か歯科界のお役に立てば非常に嬉しいですし、今後のコラボもとても楽しみです(^^)

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