真空プラズマ照射器　ACTILINK Reborn

　今年もあとわずかとなりましたが、年末に向けてここ数ヶ月私の心はざわついています(^^;

一つは年末でスタッフの退職が決まっているため、早期に歯科衛生士を確保しなければとあせっています。おかげさまで当院は長年スタッフの入れ替わりがなく、しばらく求人募集もしていませんでしたが、昨今の歯科衛生士不足は深刻みたいですね。長く勤務してくれたスタッフには感謝しかありませんが、また来年一からやり直すつもりで臨んでます。

もう一つは娘のピアノ発表会です。12月の発表会でなぜか親子で演奏するプログラムになっていて、全く経験のない私が一緒に演奏することになってしまいました・・一応両手で弾けるまでにはなりましたが、時々飛びます。当日もプレッシャーで飛ぶと思います。娘のためにもっと練習して飛ばないようにしたいと思っています。

あと一つ、年末に歯科医療者向け動画配信サイトで講演をすることが決まっています。大変名誉なことではありますが、準備に追われています。学会発表や歯科医師、歯科衛生士向けの講演は何度か経験がありますが、今回は規模が違うので、かなりプレッシャーを感じています。こういう時のやり切った感は好きなのですが、準備不足で後悔しないように全力で取り組んでいきたいです(^^)

　さて先日当院に新しいインプラント用機器、プラズマ照射器（ACTILINK Reborn）を導入しました。プラズマ処理は医療分野では殺菌などに使われているもので為害性はなく、電子基盤や自動車関連などにも応用されています。この照射器でインプラント体にプラズマ処理を行うことで、親水化、接着性改善、洗浄効果があり、化学的に表面を改善するものです。それによってインプラント体表面への細胞接着を促進し血管新生が亢進、細胞の増殖・分化を促進し骨接触率が上昇します。簡単にいうとより骨にひっつきやすくなり、治癒期間も短縮されることが期待されています。
またインプラントは天然歯と違い、歯肉に結合していないため、インプラントの歯周病（インプラント周囲炎）が進みやすいという欠点がありますが、歯肉を貫通する部分にもプラズマ照射することで、歯肉への接着性が高まると言われています。さらにかぶせや詰め物（補綴物）に照射することで、セメントの接着力が２倍近く向上します。

　この照射器はまだ一部の大学やオピニオンリーダーでしか使用されていません・・とそそのかされて購入に踏み切りました(^^; 実際患者さんには効果が実感されにくいものだと思いますが、少しでも安全で手術の負担が少なく、治療期間が短縮され、確実性が向上するものであれば、必要不可欠なものであると考えています。